金属サイディングってなに?~外壁リフォームで検討したい外壁材

サイディング

外壁のリフォームを検討する際によく耳にする【サイディング】

サイディングとは外壁に張る板材のことで、今回は最近需要が増えている【金属サイディング】についてご説明いたします^^

目次

金属サイディングとは?

金属系サイディングとは、金属板と断熱効果のある板でできた外壁材のことです。表面の素材には、「ガルバリウム鋼板」や「塗装ステンレス鋼板」などが使用されています。

軽量で施工しやすく、断熱性もあり、さらに耐用年数が30~40年と長いため近年人気が高まっている外壁材です。

サイディングは材質によって4種類

  • 窯業系サイディング → セメント質と繊維質が主な原料で、それを板状に形成したもの
  • 金属系サイディング → ガルバリウム鋼鈑などの金属を成型したもの
  • 木質系サイディング → 無垢(むく)な木材の表面を加工して、耐火性などの機能を加え薄い板状にしたもの
  • 樹脂系サイディング → プラスチックの仲間である「塩化ビニル樹脂」を主原料としている外壁材

その中でも主流となっているのは、窯業系サイディングと金属サイディングの2種類です

ガルバリウム鋼板とは

1972年にベスレヘムスチール社で開発されたアルミニウム・亜鉛・シリコンを組み合わせメッキ鋼板です。

多くの建材メーカーが外壁材・屋根材として広く採用しています。軽量でデザイン性が高く、耐熱性・耐久性に優れ、金属でありながらサビに強いのが特徴です。

また、耐用年数が長く、もはや板金工事になくてはならない存在となっています。ガルバリウム鋼板の外壁材が「金属系サイディング」と呼ばれています。

金属素材のため、窯業系サイディングに比べると割れるような衝撃に強く、メンテナンスのサイクルが長いです。

窯業系サイディングとの違い

窯業系サイディングとは、セメントと繊維質を混ぜ合わせて作られた外壁材です。

施工しやすく、デザインも豊富なため、多くの住宅の外壁材に選ばれています。また、セメントで作られているため耐火性も高いです。耐用年数は金属系サイディングと同じく、30~40年と長いです。

ただし、金属系サイディングよりも防水機能は低くなっています。

また寒冷地での適正は低く、割れが生じやすいといわれています><

金属サイディングのメリット

断熱性が高い

金属サイディングは表面にメッキ塗装が施された鋼板で、芯材に断熱材が使用されています。そのため、​​窯業系などの外壁材よりも5〜6倍、モルタルと比較すると50倍と、驚くほど断熱性が高くなっています。

窯業サイディングと金属サイディングの厚みはほぼ変わりません。外の気温に影響を受けにくく、1年中、家の中で快適に過ごすことができるでしょう。

軽量でコストパフォーマンスが高い

金属サイディングは軽量で窯業系サイディングの約1/4、モルタル外壁の約1/10程度の重さです。軽量という特徴から、モルタルや窯業系サイディングに比べると工期が短くなり、コストパフォーマンスが高いことも人気の理由です。

耐震性が高い

金属サイディングは他の外壁材とひかくして軽量なため、建物の基礎や柱、壁などの重要な箇所に負担をかけないことから地震が発生しても影響を受けにくく、建物の倒壊リスクを回避することができます。

防音性が高い

金属サイディングは、防音性が高いと言われています。古い外壁の上に金属サイディングを張るカバー工法を取り入れたリフォームでは二重構造となるため、より効果が期待できます。

防水性が高く、凍害に強い

窯業系サイディングは特性上水分を含みやすいですが、金属サイディングは表面が金属板であるため防水性が高いです。
水分を内部に含まないため、冬場に氷点下を下回る気温の地域でも凍害に強いといった特徴があります。

工期が短く済む

サイディングは板を貼り合わせる工法なので、モルタル(砂とセメントと水を練り混ぜて作られた外装材)仕上げなどと比べると工期が短くすむので、工事に伴うストレスは軽減されます。

金属サイディングのデメリット

サビが発生しやすい

金属は丈夫で断熱性が高い反面、どうしてもサビが発生しやすくなります。サビ防止のため上から塗装を施しているものの、塗装の剥がれによってがサビが発生するのです。また、気候の影響で雨の多い地域ではサビが発生しやすくなります。

特に塩害には注意が必要で、沿岸部など海の近くにお住まいの場合は、こまめに水で洗浄しましょう。※塩害とは植物や建築物などへの、塩分に起因する害の総称のことです。

傷が付きやすい

金属サイディングは傷が付きやすい素材です。強風などの飛び石で傷が付いてしまう場合もあります。

相当な衝撃でないと変形するまでには至りませんが、万が一の事故の場合は致し方ないと割り切らなければなりません。

デザインの自由度が低い

窯業系サイディングやモルタルなどに比べると、工場で量産されている場合が多くデザインの自由度が低くなります。

ただし、最近では窯業系サイディングのようなレンガ風やタイル調のものもあり、本物と見分けがつかないほどのクオリティの高い商品が販売されています。

外壁塗装と比べると費用が割高になる

外壁塗装の費用は1平方メートルあたり5,000~10,000円と比べ、金属サイディングは商品代だけでアルミニウム合金が6,000~8,500円、ガルバニウム鋼板でも約5,500~7,500円と割高です。

しかし、工期の短縮や、建物への負担が少ないなど多くのメリットもあります。

金属サイディングのメンテナンス

金属サイディングは他の屋根材に比べると耐久性が高いですが、定期的な塗装をすることでより長持ちさせることができます。

カビやコケの発生

金属系サイディングにはすぐにカビやコケは生えませんが、長年掃除をしていないと発生してしまい、外壁の劣化につながります。

カビやコケを放置していると、水分が溜まり、錆びの原因となります。金属系サイディングに錆びが発生すると、劣化して雨漏りする可能性も高まります。カビやコケが発生する前に、定期的に外壁の掃除を行うようにしましょう。

サビ

表面の塗料が紫外線などによって劣化し、金属部分に雨水が当たるとサビが発生してしまいます。特に傷が付いた箇所に赤や白などのサビが発生しやすいです。また、一部にサビが発生すると、そこから全体に広がる可能性があるため、早期にメンテナンスを行いましょう。

色あせ(チョーキング)

金属サイディングの表面は紫外線により色あせが生じます。劣化が進むと塗料に含まれる顔料が粉のようになって現れます。

この状態をチョーキングといい、手で表面に触れた際に粉が付きます。チョーキングは素人でも分かりやすい外壁の劣化症状で、メンテナンスが必要になりますので見つけた場合は業者に相談しましょう。

塗膜の剥がれ

経年劣化により表面が剥がれてきた場合は、再塗装を行う時期です。外観も損なわれるので、塗膜の処理と再塗装を行いましょう。

金属サイディングの塗装の時期は​​一般的に築10~15年ですが、住んでいる環境などによっても変わってきます。住宅を長持ちさせるためにも、定期的な点検を行い、必要に応じてメンテナンスをすることが大切です。

金属サイディングリフォームはどんな人におすすめ?

金属サイディングは、断熱材を使用していることや水分を吸収しにくく凍害に強いため、寒冷地にお住まいの方には特にオススメです。

またメンテナンスのサイクルや、建物への重量負担などを考えると外壁塗装・リフォームのタイミングで、金属サイディングをご検討いただくのも良いかと思います^^

お住まいの外壁の劣化状態などにもよりますので、まずはご相談ください!

金属サイディングの施工方法

金属サイディングの施工方法には、既存の外壁の上に新しい外壁材を施工する「重ね張り工法(カバー工法)」と、既存の外壁を剥がして新しい外壁材を施工する「張り替え工法(外壁リフォーム)」があります。

重ね張り工法の場合、既存の外壁がモルタル(砂とセメントと水を練り混ぜて作られた外装材)仕上げや窯業系サイディングであれば、重ね張りが可能ですが、金属サイディングの場合は重ね張りができません。

外壁の劣化状態や建物の立地などの条件によってそれぞれの工法ができないこともあります。

まとめ

今回は、金属サイディングの​​メリット・デメリットのお話しでした。

金属サイディングは、断熱性・耐震性が高く、防音・防水にも優れています。ただし、表面が金属であるため、サビやすく、傷が付きやすいといったデメリットもあります近年が、優れた性能とコストパフォーマンスの高さで人気がある外壁材です。

外壁のことが気になったら、まずはお気軽にワーキング・ビーまでお問合せくださいね^^

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